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中等度難聴の小児は、補聴されないままでも聴いて話すために楽観的に扱われがちでありました。現在でも、発見が小学校入学前後であることが少なくありません。しかし、その結果、小・中学校での授業に追いつくのが困難であったり、コミュニケーションが完全でないため人間関係に葛藤が生じたり、中学を卒業する頃になって言語力が不足であることに気づかれたりしておりました。新生児聴覚スクリーニングが始まって今年で10年目になり、高度難聴だけでなく、中等度難聴も同時に早期に発見されるようになりました。早期発見に使われる自動ABRは35?dBで反応がなければreferと表示されるようになったからです。このために、高度難聴よりも多くの軽・中等度難聴疑いの新生児が精密聴力検査機関に紹介されるようになりました。本書の編者の我々は、2007年12月15日に厚生科学研究費の一般向け公開講座で“小児の中等度難聴”を開催し、この問題の重要性を取り上げました。同時にこの数年、学会でも小児の中等度難聴の研究発表が増えてきました。米国でも同じで、2006年の12月12?1・・・




